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W(商品)-G(お金)-W(商品)

「資本論」の中では「W-G-W」という言葉が出てきます。

ドイツ語では「ヴェーゲーヴェー」と読みます。

「W」はドイツ語の「Ware(ヴァーレ)」の頭文字で「商品」を意味します。

「G」はドイツ語の「Geld(ゲルト)」の頭文字で「貨幣・お金」を意味します。

W ー G ー W
商品  お金  商品

「W-G-W(ヴェーゲーヴェー)」とは、商品を作り、それを売ってお金を手に入れ、そのお金でまた別の商品を買うという意味です。

W ー G ー W ー G ー W ー G ー W・・・
商品  お金  商品  お金  商品  お金  商品・・・

G(お金)-W(商品)-G(お金)

この「W-G-W(ヴェーゲーヴェー)」を様々な人が繰り返すうちに、やがて次のような発想をする人物が現れるとマルクスは言います。

G ー W ー G
お金  商品  お金

お金で商品を買い、その商品を売ることによって、またお金を手に入れるという発想です。

つまり、「お金そのものを手に入れたい」と発想する人です。

ただし、100円のお金で商品を買って、その商品を売って、また100円を手に入れるというやり取りでは全く意味がありません。

なので、通常はこのような交換は行われません。

G(お金)-W(商品)-G’(お金を増やす)

では、どうなるかというと、増やすのです。

G ー W ー G’
お金  商品  お金を増やす

100円である商品を買って、その商品を120円で売るのです。

この際、20円の増えた分が「’(ダッシュ)」となります。

資本としての貨幣

G(お金)-W(商品)-G’(お金を増やす)のような貨幣の使い方は、流通手段としての貨幣ではありません。

なぜなら、貨幣それ自体が増えているからです。

このような貨幣をマルクスは「資本としての貨幣」と言います。

「資本」というのは、「それ自体が価値を増殖していくもの」という意味です。

分かりやすく言うと、「貨幣がどんどん貨幣を生んでいく」ということ。

マルクスは最後に「資本」の秘密をこう言い切ります。

『資本の目的は、(中略)利益を絶え間なく得る、ということだけである。(資本論 第1巻 第4章)』

欲望のままに富を無限に拡大し続けること。

これが、マルクスが「資本論」で暴こうとした資本主義の原理でした。

マルクスはもし具体的に資本というものを形にするなら、次のような言い方をしています。

『資本は頭からつま先まで、あらゆる毛穴と毛穴から血を、油をたらしながら生まれるのだといえよう。』

マルクス「資本論」が書かれた頃の労働状況は過酷に続く »


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