ニーチェ「ニヒリズムになると人間は末人になってしまう」

ニヒリズムとは「すべのものは無価値である」とする考え方

「ニヒル」とは「無」という意味で、「ニヒリズム」とは「すべのものは無価値である」とする考え方です。

「ニヒリズム」に陥ってしまうと、「どうせ何やっても同じ」と生きる意欲そのものが出なくなってしまいます。

ニーチェは20世紀と21世紀はニヒリズムの時代であると予言しました。

たとえば、高度経済成長期の日本。

個人は「もっと豊かになりたい」と都会を目指して田舎から出て行きました。

国全体としても欧米に追いつけ追い越せで、すごい勢いがありました。

ところが、1980年頃になると日本は欧米に追いついてしまいます。

それ以降、国家的な目標とか個人の生きる夢みたいなものが、徐々に分からなくなってしまったようなところがあります。

まさに、ニヒリズム(「すべのものは無価値である」とする考え方)です。

ニヒリズムになると人間は末人になってしまう

「ニヒリズム」の中でそのまままどろんでいくと、ニーチェは人間は「末人(まつじん)」になってしまうと言っています。

「末人」とは「最後の人間」とも訳されますが、ひとことで言うと「安楽がよい、冒険しない、憧れというものを持たない」という人です。

「ツァラトゥストラ」の中では、ニーチェは「末人」のことを「末人はノミのように根絶しがたい生き物である」と言っています。

つまり、ニーチェからすると「人間は憧れの矢を持っていなければいけない」ということです。

憧れの矢を彼方に向かって放つのが人間だと思っているのです。

そうしないと、非常に小さいノミみたいな人間(末人)ばかりになってしまうと考えていました。

では、「末人」じゃなくて何が必要かというと、それが「超人」だったのです。

「超人」絶えず創造的にクリエイティブに生きている人に続く »