今から2500年前に古代中国で書かれ、以来読み継がれてきた孔子の言葉を書き記した「論語」。
「論語」は日本の歴史的人物にも大きな影響を与えたと言われています。
「論語」を強く意識した十七条憲法で社会に調和をもたらそうとした聖徳太子。
儒教を武家社会の基本と定め、太平の世を築いた徳川家康。
己を捨てて新たな時代を呼び込んだ生き方が論語的だと評された坂本龍馬。
孔子は晩年、私塾を開き約3000人もの弟子たちに教えを説いたと言います。
そして、その孔子の教えは現代の私たちにも非常に勉強になるものです。
その証拠に「論語」に関する本がたくさん出版され、売れ行きも好調だそうです。
論語 (岩波文庫)![]() |
高校生が感動した「論語」![]() |
世界一やさしい「論語」の授業![]() |
こども論語塾―親子で楽しむ![]() |
こども論語塾〈その2〉―親子で楽しむ![]() |
親子で楽しむこども論語塾〈その3〉![]() |
これを知る者はこれを好む者に如(し)かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如かず。
物事を知ることは大事だけど、ただ知っているよりも好きになる。好きになるだけではダメ。さらに、それを楽しめることが最高だ。
徳は孤(こ)ならず。必ず鄰(となり)あり。
徳のある人というのは思い悩み、それでも自暴自棄にならず、日々向上している人間。そういう人には必ず手助けがきますよ。
番組の最後で、「論語」を研究して40年になる佐久 協さんの次の言葉が非常に印象的でした。
西洋の哲学は「善」か「悪」かというコインの裏表の考え方。
一方、東洋の思想は「じゃんけんぽん」の世界。
グーで勝つときもあれば負ける時もある。
そういう感覚で「論語」を読むと、孔子の言っていることがよく分かる。
コインの裏表で「論語」を読むと、「なんだ矛盾していることを言って、ワケ分からないな。。」となってしまう。
でも、21世紀の「じゃんけんぽん」に世界になる。
「グーで勝つときもあれば負ける時もある。」って、すごい深い思想だと思います。
でも、だからこそ、人生は面白いのだと思いますね。