孔子「知識力と思考力のバランスが最も大切」温故知新で思考力アップ

知識力と思考力のバランスが最も大切

学んで思わざれば則(すなわ)ち罔(くら)し。思うて学ばざれば則ち殆(あや)うし。

知識だけ入れて自分の頭で考えないと、どうしようもなくなってしまう。自分の頭だけで考えるだけで学ばないと、独断に陥ってしまう。

孔子は「知識力」と「思考力」の2つの兼ね合い、バランスが最も大切だと言っています。

孔子は天才とどうしようもない人の間にいる中間層を相手にしていました。

「知識力」は教えたり、本を読ませればいいですが、思考力を身につけるのは今も昔も難しいことです。

温故知新で思考力アップ

孔子は中間層がどうやったら思考力を付けられるかということを以下の言葉で教えている。

故(ふる)きを温(あたた)めて新しきを知る。

一からモノを考えるというと、それは天才じゃなきゃムリ。一般人には難しい。だからまず、すでに答えがあるもの。古典や誰かが批判したものを学んで、その上に自分の意見を付け足してみなさい。

「こういうことを何度も繰り返していくと、いずれは無から有を生み出すような天才と同じようになれますよ」というのが孔子の教え。

「きわめて緩やかでゆっくりやっていくと、いずれ天才と同じになれますよ」という励ましの教育を孔子はやっていたのです。

「故きを温めて」ということは、歴史のあることから「知識力」を付けるということが「思考力」の原点になっているということ。

でも、多くの人は温めて終わってしまう。

だからこそ、そこに自分の新しいものや批判精神をちょっと加えてみることが大切。

「こういったことをやっていけば思考力も身に付く」と孔子は言っているのです。

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